─敬老の日のお話「還暦は人生を一巡する大事な節目」敬老の日に贈る花2019年─

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還暦は人生を一巡する大事な節目

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長寿祝いの代表である還暦。数え年で61歳(満60歳)になる年の、おめでたいお祝いです。還暦とはどのような由来を持つのでしょうか。また、身近な方が還暦を迎えた時、そのお祝いの方法や贈り物などはどのようにすればいいのでしょうか。
還暦に関する基礎知識をご紹介します。

還暦の起源や由来

還暦は長寿祝いの一つ。数え年で61歳(満60歳)のお祝いです。
還暦が日本において現在のような長寿祝いになった歴史には諸説ありますが、古代中国の儒教からきているという説が有力です。
儒教には、長寿を尊ぶ思想がありました。その概念が日本にも伝わり、奈良時代から年齢の10年刻みを祝う行事が始まります。平安時代にはそれが長寿祝いとなり、貴族の間で普及していきました。
そして、鎌倉時代頃に「還暦」という概念が生まれ、室町時代・江戸時代にかけて民間でも広まるようになります。当時の人々の平均寿命は50歳程度であったため、60歳の還暦は大変な長生きとされ、とてもおめでたいこととしてお祝いされたのでしょう。
還暦が広まった後は、70歳のお祝いの「古希」、77歳のお祝いの「喜寿」、80歳のお祝いの「傘寿」と賀寿祝いが次々に生まれ、後に続きました。

還暦はなぜ数え年で61歳?

還暦はなぜ数え年で61歳なのか。それには、古代中国から伝わった「十干十二支(じっかんじゅうにし)」が関連しています。
十二支とは、よく知られている子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥のひとめぐりです。
十干は、十二支とあわせて古代中国から伝わった陰陽・五行説の概念です。古代中国では、自然とは「火・水・木・金・土」の5つの元素から成るとしてきました。これを「五行説」と言います。十干は、この「五行説」をさらに陰と陽に分け、万物を「五元素の陰陽」、すなわち甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)の10の要素で成り立つとしました。訓読みだと「きのえ・きのと・ひのえ・ひのと・つちのえ・つちのと・かのえ・かのと・みずのえ・みずのと」となります。
この十干と十二支の組み合わせを「干支(えと)」と呼びます。干支の「干」が十干にあたり、「支」が十二支にあたります。現在では「今年の干支は?」と聞かれた時、「いぬ年」「いのしし年」などと十二支のみで答える方が多いと思いますが、正式には十干もつきます。そのため、2019年は「己亥(つちのとい)年」、2020年は「庚子(かのえね)年」、2021年は「辛丑(かのとうし)年」ということになります。
人は生まれてから60年目で、この十干十二支の組み合わせが一巡します。60年目は「また暦が還った(かえった)、生まれ変わりの時」であるとされ、これを還暦と呼び、人生の大きな節目として昔から大切にされてきました。還暦は「本卦還り」と呼ぶこともあります。
還暦を数え年で祝うことが多い理由としては、明治時代頃までは日本人の間に「誕生日」という概念がなく、年が明けると皆一律に一つ年齢を重ねる「数え年」が一般的だったということが大きいからです。また、生まれた年は現在のような「0歳」ではなく「1歳」とされていました。そのため還暦祝いも、数え年で61歳の方を対象に正月などに行われました。満年齢が一般的となった現在においても、重要な節目のお祝いであった還暦に関しては数え年で祝うという風習が引き継がれているのです。
現在では、還暦は敬老の日や誕生日でお祝いすることが主流ですが、「満年齢」「数え年」どちらでお祝いしてもよいとされています。

2019年に還暦になる干支は?

2019年に還暦になる干支は亥(いのしし)年で、昭和34年(1959年)生まれの方が還暦を迎えます。身近な方やご家族で還暦の方がいらっしゃったら、ぜひお祝いをしましょう。

還暦祝いとは?

還暦祝いには古くから伝わる習わしもありますが、現代では、還暦を迎える年の敬老の日や誕生日に家族や親戚、親しい友達などとともにお祝いするという方が多いと思います。古い慣習もふまえつつ、還暦を迎えた方に喜んでいただけるプレゼントをお贈りしましょう。

赤い「ちゃんちゃんこ」をご本人に着てもらう

還暦を迎えた方は、赤い「ちゃんちゃんこ」を着てお祝いしてもらう、という古くからの慣習があります。「ちゃんちゃんこ」とは、袖なしの羽織りのこと。「ちゃんちゃんこ」のほか、赤い衣服や頭巾、座布団なども使われます。
昔から、生まれたばかりの赤ん坊の産着に赤い色が多く用いられていたことから、赤いちゃんちゃんこには「赤ん坊のようにもう一度生まれて、再び新しい人生をスタートさせられますように」という願いが込められています。また、赤い色には魔除け・厄除けの力があるとされていることも理由のひとつです。

花を贈ってお祝いする

還暦のお祝いに、験(げん)を担ぐという意味でも、赤や朱色系のフラワーギフトをお贈りしてはいかがでしょう。赤系の華やかな色合いが、お祝いの席をより一層にぎやかに彩ります。
おすすめの花は、バラやガーベラ、コチョウランやダリアやなどです。赤を基調に、白い花を交えて縁起の良い紅白の花束やアレンジメントなどにすると、長寿祝いらしく喜ばれます。
園芸好きの方であれば、育てる楽しみがある花鉢をお贈りしてはいかがでしょう。お庭やベランダで楽しく育てていただき、次のシーズンも美しい花を咲かせてもらいましょう。
また、水やりや日光などのお手入れがいらないプリザーブドフラワーのギフトもおすすめです。軽量で、お好きな場所に飾ることができ、長い期間美しさを保ちます。
花と一緒に何かお祝いの品をプレゼントする場合は、赤い「ちゃんちゃんこ」の伝統にちなんだものはいかがでしょう。おじいちゃんには赤を基調とした靴下やハンカチ、おばあちゃんにはスカーフや帽子など、日常的に使える小物がおすすめです。

還暦祝いはいつまでに贈る?

人生の節目である還暦祝い。敬老の日や誕生日にお祝いの会があり、もし招待されていれば、お祝いはその時に持参することがベストです。
特にお祝いの会がないような場合は、敬老の日や誕生日の一週間前から前日までにお祝いをお渡しできるようにしましょう。
郵送でお届けする際は、メッセージカードを付けて「還暦おめでとうございます」「いつまでも元気でいてください」などの言葉も一緒にお届けすると喜ばれます。

厄年と還暦の関係性

厄年とは「厄災が降りかかりやすい年齢」のことです。厄年の年齢は数え年で考えられ、年明けから一年間は本厄、その前後一年間は前厄・後厄と言われています。男性・女性それぞれで厄年は異なります。厄年には、神社仏閣で厄除けや厄払いをしてもらったり、お守りを肌身離さず持つという方も多くいらっしゃいます。
厄年の考え方・数え方は地域や宗派ごとに異なる部分も多いのですが、実は還暦にあたる数え年61歳が、男性にとっては厄年になります。女性も還暦は厄年とする宗派もあります。
厄年にはこれといった科学的根拠はありません。厄年にあたる年齢は人生における節目であり、そういった時は身の回りや自身の体などにさまざまなことが起こりやすいため用心すべしという注意喚起が起源だったのではと考えられています。
還暦には、魔除けに効く赤いものを身に着けるため、それだけで厄除けになるという考え方もあります。また、大切な方々に祝われ、お祝いのメッセージをもらえれば、それも効果抜群の厄除けとなりそうです。身近に還暦を迎える方がいらっしゃる場合は、ぜひお祝いをして厄を吹き飛ばしてしまいましょう。

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