お盆・初盆に手向ける菊・ユリの花2024年

お盆・初盆に手向ける花

現在、2024年のお盆・初盆に向けて特集を企画中です

菊・ユリの花を贈る

お墓参りのときや仏壇などにお供えする花のことを「仏花(ぶっか)」と呼びます。その中で、お盆の時期に盆棚(精霊棚)にお供えする花を特に「盆花(ぼんばな)」と呼ぶこともあります。盆花にはご先祖様が宿るとも言われており、お盆には欠かせない供物のひとつです。
盆花によく使われる花としては、古くから日本人に親しまれてきた菊の花や、凛とした気品あるユリの花などがあります。

菊の花を使ったご供花

菊の花は、天皇家の菊花紋として崇高なイメージがあり、古く平安時代から薬草や観賞用の花としてもなじみのある花です。また、清々しい香りと凛とした気高さをもつ菊の花には、邪気を払う力があるとも信じられてきました。このように、日本人に長い間親しまれてきた菊の花が、仏花としても自然と多く使われるようになったと言われています。
また、古来から日本各地に自生している菊の花は、日本の気候に合っているため、花の期間が長いという特徴があります。そして枯れるときも花びらがあまり散らず周囲を汚しにくいといったことも、仏花として選ばれやすい理由のひとつとも言われています。

ユリの花を使ったご供花

ユリの原産は北半球の亜熱帯〜亜寒帯。非常にたくさんの品種があり、品のある高貴な花として世界中で愛されています。
お盆や初盆、ご法事などのご供花には、白いユリが多く使われます。白ユリは厳かな場面にふさわしい風格があり、花も長持ちする品種が多いので、ご仏壇やお墓へのお供え花として重宝されています。
つぼみのユリが開き始めたら、すぐに花粉を取り除いてください。花粉が衣服や床に付くのを防ぎ、また花も長持ちします。