─お盆・初盆のお話「お盆・初盆とは?お供えの花などの基礎知識」 お盆・初盆に手向ける花2020年─

お盆・初盆に手向ける花

現在、2020年のお盆・初盆に向けて特集を企画中です。

お盆・初盆のお話
お盆・初盆とは?
お供えの花などの基礎知識

お盆・初盆とは?お供えの花などの基礎知識

お盆は日本の大切な年中行事。普段からご仏前で手を合わせることを日課にしている方も、ご先祖様の“里帰り”であるお盆は、特に心を込めてご供養を行いたいものです。
お盆の由来や習わし、お供え花やお供え物、お墓参りの仕方など、お盆に関する基礎知識についてご紹介します。

お盆とは?由来や習わしなど

多くの地域で夏に行われる年中行事であるお盆。お盆の期間はご先祖様の霊魂が現世に帰ってくると信じられてきました。そのためお盆とは、ご先祖様を招き、ご先祖様を手厚くご供養するための行事とされています。

地域によって異なるお盆の時期

現在のお盆の期間は、地域によって異なります。
もともとは、都市部でも地方でもお盆は旧暦7月13日〜16日でした。それが、明治5年(1872年)に新暦が日本全国で導入されると、お盆の日程は地域によって違いがみられるようになってきました。
たとえば、新暦を推奨する明治政府のお膝元にあった東京や神奈川県、北海道の一部や石川県金沢市、静岡県の都市部などでは令を受け入れ暦通りの新暦の7月盆(7月13日〜16日)にお盆を行うようになります。一方、政府から離れた北海道や東北、新潟県、長野県、関西地方などでは新暦8月盆(8月13日〜16日)が多いです。その理由としては、新暦の7月中旬では農作物の収穫が忙しく、多くの人々の生活様式と合わなかったため、慣れ親しんだ旧暦に近い日付でお盆を行うようにした結果、新暦8月13日〜16日に固定されたという説が有力です。
そして、沖縄・奄美地方では「家族を大切に、祖先を大切に」という考えがとても強く、お盆は一年で最も大切な行事。そのため、現在でも旧暦の7月13日〜15日にお盆を行う伝統を守り続けています。そのため、沖縄・奄美地方のお盆は毎年日程が変わります。

お盆の由来

お盆の由来には諸説ありますが、中でも有名な説のひとつに、旧暦の7月15日の盂蘭盆(うらぼん)からきているというものがあります。
盂蘭盆は、サンスクリット語の「ウランバナ」が語源となっており、インドに伝わる目連尊者の伝説がその由来となります。お釈迦さまの内弟子・目連尊者は、自身の母親が死後、餓鬼道に落ちたことをお釈迦様に相談すると「布施や供養を行うこと」の助言を受けました。目連尊者が言われた通りに人々に施しを行ったところ、餓鬼道で苦しむ母親にもその施しが届き、無事に成仏することができました。母親が救われた日が7月15日であるため、盂蘭盆として覚えられるようになったという説です。
もうひとつ、別の説によれば、かつての中国では旧暦7月を「鬼月」としており、地獄の蓋が開く期間と伝えられてきました。旧暦7月15日の中元節にその蓋は閉じることから先祖供養の習わしがあり、それが盂蘭盆と融合し今のお盆となったとも考えられています。事実、旧暦7月中旬に先祖崇拝を行う地域は日本含む東アジア地方には多く存在します。
その他にも、ペルシャ語の「霊魂」を意味する「ウラヴァン」にちなむ、お供え物を置く盆から来ている、という説もあります。
また、日本にもともとあった農耕儀礼の「収穫祭」が先祖崇拝の「お盆」と結びついた、ということもあったのでしょう。日本では奈良時代・推古天皇の治世に「お盆」の儀式は既に行われており、8世紀頃に定着したようです。かつては貴族や僧侶といった一部階級の年中行事でしたが、江戸時代以降、庶民にも広がりを見せていきました。

お盆の習わし

お盆の風習は地域によってさまざまですが、基本的には「ご先祖様をお迎えする」「ご先祖様をご供養する」という考え方であり、お盆の期間には多くのお寺で「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と称した法要が行われています。代表的なお盆の習わしをご紹介します。
まず、お盆に入る前までにご仏壇・仏具を清めておきます。ご仏壇の前には精霊棚(しょうりょうだな)を設け、そこに花やお菓子などのお供えをします。地域によっては、ご仏壇から位牌や灯明を取り出し、この精霊棚に置くところもあります。
また、精霊馬(しょうりょうま)の存在も欠かせません。これは、ご先祖様が現世にお戻りになる時に使う乗り物です。キュウリで馬を、ナスで牛をモチーフに作りますが、これは「この世に戻る時は馬を使って早く、あの世へ帰る時は牛でゆっくり帰ってほしい」そんな願いが込められています。
お盆の初日は「迎え盆」「お盆の入り」と呼びます。この日はお墓参りを行い、その後ご先祖様を自宅でお迎えするために、迎え火を焚く風習があります。これには、ご先祖様の通り道を作る目的があり、本来はお墓参りの際に焚いた線香や迎え火で火をつけた盆提灯を、日が沈んでから家まで持ち帰るというものが慣習でしたが、現在は玄関口などで苧殻(おがら。麻の茎のこと)を焙烙(ほうろく。素焼きの土鍋)で炊いたり、玄関に提灯をさげたりといったことで代替されています。
ご先祖様が自宅で過ごす期間は「中日(ちゅうにち)」と呼ばれ、朝昼晩の三回、家族と同じお食事を精霊棚にお供えします。これは霊供膳(りょうぐぜん)と言い、従来は精進料理がお供えされていました。地域によっては今でも詳細な献立があるところも。
お盆の最終日は、ご先祖様をあの世へ送り出します。「送り盆」「お盆の明け」と呼ばれます。送り盆では夕方に玄関口で送り火を焚きます。昔は提灯に火をつけ、その火から苧殻とお盆で使った精霊馬などを燃やし、そのあと提灯をお墓まで持参し、お墓で火を消すという習わしが一般的でしたが、現在では玄関口で送り火を焚くだけということが多くなっています。集合住宅などで火を使うことが難しい場合は、精霊棚にお供えしたものを菩提寺に納めることもできます。
地域によっては、供物を川や海に流す灯篭流しや精霊流しが行われます。
ちなみに送り火の時、一緒におだんごをお供えすることがあります。これは、ご先祖様がこの世とあの世に続く橋を無事に渡れるよう案内をしてくれる六地蔵に捧げるものと言われています。

初盆とは

初盆(はつぼん、ういぼん)または新盆(しんぼん、にいぼん、あらぼん)とは、故人が亡くなってから初めて行うお盆であり、通常のお盆よりも丁寧で手厚い供養が営まれます。
初盆を迎える家では、親戚がその家の家紋が入った白提灯を贈る習わしがあります。この特別な白提灯は初盆にしか使えないこともあり、現代では絵柄のついた提灯などに簡略化されています。また、この提灯の代わりに「提灯代」として現金を包んで贈ることもあります。
初盆の家では自宅に僧侶を招いて読経してもらったり、お墓参りの時にお布施を届けるといった風習がありましたが、現代ではその風習の在り方も少しずつ変わってきています。とは言え、大切な方が初めて“里帰り”をされる初盆。心を込めてお迎えしたいものです。
なお、お亡くなりになってからまだ四十九日を迎えていない場合は、初盆の供養は翌年となります。

お盆にお供えする物

お盆には初物をお供えするのが良いとされ、特にスイカや桃などの丸い果物は縁起物として重宝されます。初物の果物やお菓子の他には、花や故人が好きだった物をお供えします。
他家にお盆などでお伺いする場合に持参するお供え物は、日持ちするものを心掛けましょう。まずはご仏壇にお供えし、その後お家の方に召し上がっていただけるようなものが喜ばれます。詰め合わせ品を贈る場合は、偶数個入っているものは避けます。「割り切れる」数字は、故人との縁が切れてしまうと捉えられる場合があるためです。
お菓子以外によくお供え物として贈られる素麺は「ご縁や幸せが細く長く続く」とされ縁起が良いのでおすすめです。
またお線香やろうそくもお供え物として選ばれます。ご先祖様にとっては、良い香りがごちそうである(倶舎論・くしゃろんという教え)、煙を介して故人に思いを伝えられると言われているためです。

お盆にお供えしたいおすすめの花

仏教において、花は厳しい修行の中でも美しさ・気高さを保つ象徴のような存在で、さまざまな儀式において欠かせません。お墓や仏壇にお供えする花を仏花や供花(くげ)と呼びますが、お盆の時期のお供えは特に盆花(ぼんばな)と言われ、ご先祖様の霊が花に宿る、とも伝えられています。
昔からお盆の時期になると山川で摘んできた花をお供えするという風習があったため、盆花には旬の花を選ぶことが習わしですが、故人のお好きだった花をお供えするということも供養には大切です。
お盆のお供えに選ばれる代表的な花をご紹介します。

お盆のお供えに定番の花

お盆のご供花として思い浮かぶ花はやはり菊。菊の花は古来より「邪気を払う」と伝えられてきました。大輪の菊は立ち姿も高貴で美しく、ご仏前に彩りを添えてくれます。日本各地に自生している菊は、日本の気候に合っているため花の期間が長く日持ちすること、花びらが散りにくいことからもお供え向けと言えます。日本由来の和菊のみならず、西洋菊であるピンポンマムやスプレーマム、またマーガレット、ダリアなどキク科の花も清楚でエレガント。盆花としてふさわしい花です。
また、気品あるユリもご供花として定番です。ユリにはさまざまな色や品種がありますが、とりわけ白いユリはご仏前にふさわしい花と言えます。ユリもまた花が長持ちしやすく、つぼみも比較的咲きやすいため長く飾ることができ、お供え花として重宝されます。ユリをお供えする際は、花粉を取り除きましょう。花粉が衣服や床に付くのを防ぎ、また花も長持ちします。

その他のお供え花としては、海外でお供えの花として歴史のあるカーネーションやトルコキキョウ、鬼灯(ほおずき)、ミソハギなどが定番として挙げられます。なお、初盆の場合は故人がお亡くなりになってからまだ日が浅いため、白い花をお供えすることがおすすめです。

花のスタイル

お墓やご仏壇の左右には一対の花器が備わっており、それぞれ同じ花を一束ずつ飾ることが正式なお供えの仕方です。そのため、お供え用の花は二束で一対になっていることが一般的です。一束の花の数は3本・5本・7本など奇数で、フォルムはひし形など、お供えの花にはある程度の決まり事があります。
近年では、左右一対のご供花のほかにも、ご仏前にそのまま飾れるアレンジメントや長持ちするプリザーブドフラワーなどをお供えすることも一般的になってきています。

お供えの花を選ぶ際に注意したいこと

「ご先祖様を敬う気持ち」「故人への想い」が第一のご供花ですが、花や葉に有毒成分を含む彼岸花や水仙、スズラン、またツル性の花(スイートピーなど)はなるべく避けた方が良いでしょう。
バラをお贈りする場合は、あらかじめバラのトゲが取り除かれているか確認してからお贈りしましょう。

お盆のお墓参りとマナー

お墓参りの際の持ち物と、お墓参りの手順を事前に確認しておきましょう。

お墓参りの持ち物

持参するものは、お線香とろうそく、マッチなど火をつけるための道具、数珠、お供え物やお供え花です。お墓参りの時期や時間帯によっては、お寺や霊園で貸し出してもらえるお墓の掃除用具(手桶や布巾、ほうきなど)が足りなくなっている場合もあります。そうした際に備え、布巾や携帯用のミニほうきなども持参すると安心です。
お墓参りのタイミングについては、一般的に「一日の始めに何事よりも優先してお墓参りをすることがご先祖様への礼節となる」という考え方があるので、お盆の入りの朝〜午前中がおすすめです。人も少ないので、ご先祖様にゆっくり近況報告ができそうです。

お墓参りの手順

お墓に到着したら、まずお墓の掃除をします。ほうきやちりとりでお墓の周囲のゴミや落ち葉を掃きとり、雑草などが生えていたら取り除きましょう。線香立てや花器も洗って磨きます。すでにどなたかがお墓参りにいらしていて、墓前に新しいお花がお供えしてあった場合は、先に飾ってある花を生かしましょう。しおれたり枯れている花や葉があれば取り除きます。花器のスペースに余裕があれば、持参した花の中から少し足しても良いでしょう。残りの花は持ち帰り、ご仏壇や精霊棚に供えましょう。
掃除が終わったらお供え物を供えます。お菓子などは、二つ折にした半紙を下に敷くのが正式となります。その後線香を焚き、墓石に水をかけましょう。水をかける行為は仏様の喉を潤すためのものなので丁寧に行います。身体をお墓より低くして静かに合掌礼拝します。

お盆の花はイーフローラにおまかせください

お盆とはどういったものか、ならわしや由来、お盆にお供えしたいお花、お盆の時のお墓参りの手順などについてご紹介しました。
お盆はご先祖様のご供養をする大切な行事の一つです。作法やマナーをふまえ、ご先祖様への感謝を伝えましょう。
お盆の時期は、花屋の店頭が混雑する場合があります。お盆のご供花は、事前に余裕をもって手配しておくと安心です。 花屋の「手渡しお届け」なら、お届け先近くの花屋が直接花を手渡しでお届けするので送料無料(※1)。花のプロが責任をもって花をお届けします。お墓参りなどの日程に合わせてご注文ください。
また、お盆の花選びに迷ってしまう方におすすめなのが「お盆のおまかせ商品」。スタイル(アレンジメントまたは花束)と色合い(「地域の風習に合わせて」「白を基調に淡く」「色とりどりに」)などを指定し、花やデザインは花屋におまかせするご注文方法です。お供えの花の風習は地域によって違いがあるものですが、お届け先様の地域の風習をご存じなくてもご安心ください。「おまかせ商品」のご注文をお受けするのは、お届け先近くの花屋、すなわち“その地域の風習を熟知した花屋”です。その花屋が責任をもって地域の風習に沿った花をおつくりします。
また、イーフローラの「来店予約」は、お近くの花屋に来店の予約をしていただくと、お約束のお日にち・お時間までにご希望の花をご用意できる便利なサービスです。当日はお待たせすることなく、店頭でスムーズに花をお渡しいたします。WEBからのご予約後に花屋から確認のお電話をいたしますので、その際に花についてご相談いただけます。ご来店10日前からご予約が可能です。
お盆の花は、イーフローラにおまかせください。
(※1)地域により手渡しお届け可能商品が限られる場合があります。また、一部特別配送料を承る地域やお届けできない地域があります。

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