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背が高く存在感抜群の華やかなスタンド花(スタンドフラワー、スタフラ)は、開店祝い、竣工祝い、推し活でのプレゼントなど、さまざまなシーンでその場を盛り上げます。
スタンド花の種類や贈り方、贈る際のマナーなどをご紹介します。
スタンド花とは、フラワーギフトのスタイルのひとつで、その多くがボリューミーなアレンジメントに専用のスタンド(脚)を付けた自立するタイプのものです。フラワースタンドとも呼ばれ、省略してフラスタと呼ばれることもあります。高さは170cm〜200cmほどあり、遠くからでもよく目立つ豪華さが特徴。華やかに盛大にお祝いしたい時に人気のフラワーギフトです。
スタンド花の形態は、1段(花のアレンジ部分が1か所)と2段(花のアレンジ部分が上下2か所)があります。一般的なお祝いには1段がよく選ばれますが、豪華さをより演出できる2段のタイプも人気があります。
スタンド花の起源や贈られるようになった背景には諸説あり、正確なことはわかりませんが、明治時代に入り西洋から大振りで華やかな花の品種が輸入されるようになったこと、ギフトとして花を贈る習慣が生まれたことなどから、豪華なスタンド花が生まれたという説があります。
スタンド花が選ばれるシーンとしては、ショップや飲食店の開店祝い、医院や事務所などの開業祝い、あるいはそれらのリニューアル祝いや周年祝い、また演劇やコンサート、個展などの出演・出展祝いなどが挙げられます。近頃では「推し活」のひとつとして、応援しているアイドルなどのライブいやイベントにスタンド花をプレゼントするケースも増えています。
また、スタンド花の遠目からでも目を惹く華やかさは、周囲にお祝い事があったことをアピールできるというメリットもあります。開店・開業祝いなどで、店先に飾られた豪華なスタンド花は、人々の注目を集め、集客力を高めます。通常、スタンド花には名札(立て札)を付けるため、贈り主の名前・社名を周知させる効果もあります。
スタンド花は、季節や湿度などにもよりますが、3日〜一週間ほどその美しさを保ちます。愛知県など一部の地域では、開店祝いのスタンド花に使われている花を自由にお持ち帰りしてもらうことが慣例になっていることも。多くのお客様に花を持ち帰ってもらうことは、今後の商売繁盛に繋がり縁起が良いとされているためです。もっとも、全国的な慣習ではないので注意しましょう。
なお、スタンド(脚)の部分は、お届けした花屋が後日回収に行くことが一般的です。
スタンド花にはいくつかの種類があります。代表的な分類から、その詳細な種類をご紹介いたします。
お花がセッティングされているアレンジメントが1段のタイプと、上下2か所の2段になったものがあります。2段の方が使用する花材も多く高価格となりますが、華々しくお祝いしたい、より豪華さを演出したい時には2段タイプがよく選ばれています
花の土台となる器、スタンド部分にもさまざまなバリエーションがあります。細長い脚が花器を支える一般的な形状のもの、鉄製の編み目がスタイリッシュなアイアン型、逆三角錐のナチュラルな色合いのコーン型などがあり、花以外の面でも差をつけたり、個性を演出したりすることができます。
花と一緒にバルーンをあしらった、一味違ったスタンド花も人気です。カラフルで丸いラバーバルーンはもちろん、ハートや星、キャラクターなどさまざまなモチーフのバルーンなどもあります。演劇などにファンから贈るスタンド花にはハートや星などのきらきらしたバルーン、飲食店の開店祝いにはドリンクの瓶やグラスの形をしたバルーンなど、お贈り先にぴったりの個性的なバルーンを使ったスタンド花は、華やかに目立つので喜ばれます。
通常の花束やアレンジメントなどと同様、スタンド花に使われる花にもたくさんの種類があります。格式の高い演劇やコンサート、開店祝いや開業祝いには、コチョウランを多く使った重厚な雰囲気のスタンド花がよく贈られます。コチョウランはその立ち姿がエレガントであること、また、花言葉が「幸せが飛んでくる」というおめでたい意味を持つことなどから、スタンド花の花材としては定番です。
季節や入荷状況により使われる花はさまざまですが、コチョウラン以外では、ユリやバラなど大きく咲く華やかな花がスタンド花の中心的な存在としてよく使われます。
どの種類の花をどのくらい使うかによってスタンド花の価格が決まります。大きく豪華なスタンド花は、ある程度の予算が必要です。お祝いスタンド花を贈る時の最低金額は、15,000円(税別)以上が目安となります。演劇やコンサートなどでは、複数のファンが集まってお金を出し合い、連名で大きなスタンド花を贈ることも珍しくありません。
スタンド花は、開店祝い・開業祝いに喜ばれるギフトです。コチョウランやバラなど華やかで目立つ花を使い、お祝いムードを盛り上げ、オープンをアピールする目的があります。店頭に飾られることが一般的ですので、建物やお店の業態ともマッチしたデザインやカラーを選ぶと良いでしょう。なお、真っ赤な花をメインに使ったスタンド花は、赤という色が「火災」を連想させてしまうため、開店祝い・開業祝いにはお贈りしないほうが良いとされています。
近年、推し活など、好きな俳優やアイドルが出演する舞台やライブなどに、ファンが連名でスタンド花を贈ることが一般的になっています。より目立つように、出演者の目に留まるようにとさまざまな工夫が凝らされた、想いのこもったスタンド花は、その分値段も高価になりますが、その需要は増える一方。花のほかにも写真やイラストのパネル、小物や布、バルーンなどを使い、いわゆる“推しカラー(推し色)”を前面に打ち出すことも人気です。通常のスタンド花とは制作過程がだいぶ違うので、贈りたい場合は事前に花屋との綿密な打ち合わせが必要な場合が多いです。
会場や劇場、お店によっては、スタンド花を置くスペースが確保できない場合があります。事前にスタンド花をお贈りして問題ないかを確認しておきましょう。設置可能な場合でも、他のフラワーギフトとの兼ね合いで十分なスペースが確保できない場合もありますので、スタンド花のおおまかなサイズがわかっていれば事前にお伝えしておくと良いでしょう。
スタンド花を贈る時は、お贈り先様に到着日時をお知らせするようにしましょう。たとえば開店・開業祝いとして贈る場合、一般的には開店・開業日の一週間前から当日までにお届けしますが、オープン前後は先方が忙しくされている可能性もあります。また、公演やコンサートの会場にお贈りする場合でも、花の置き場などの関係で、詳細なお届け時間の指定が必要な場合があります。通常開演の3〜4時間前に贈ることが一般的ですが、「前日までに」と指定している会場もあります。先方に希望の時間を伺うことができればベストです。
なお、オープンした後にスタンド花を贈る場合は、遅くともオープンから一週間以内にお贈りしましょう。
スタンド花には名札(立て札)を付け、「お祝い文言」「贈り主の名前」を記します。お贈り先は入れる場合と入れない場合がありますが、公演やコンサートなどでは、どの出演者にお贈りしたものか分かるよう、必ずお贈り先様のお名前を記載します。
「お祝い文言」は、祝儀袋の表書きのような役割を果たします。名札は熨斗と同じように捉えられるため、シーンにふさわしい文言を入れましょう。ご用途に合わせて「御祝」または「祝 御開店」「祝 御出演」「祝 御公演」などを朱書きします。贈り主は文言のすぐ後に記載します。法人の場合は「会社名」「役職」「名前」の順番で記載しましょう。連名の場合は2〜3名まで、役職が上の人を一番右に、順に書いていきます。3名を超える場合は「代表者の名前+一同」「会社・団体名+一同」を記載します。親しい方に贈る場合は個人名だけとする場合もあります。
名札には縦書きと横書きがあり、どちらも一般的ですが、縦書きの方がフォーマルな印象が強くなります。
春先など、お祝い事が増える時期はスタンド花のご注文が多くなります。あまり間際に手配すると、希望の花や色合いでおつくりすることが難しくなったり、お届けまでに時間がかかってしまう場合があります。スタンド花は、余裕をもってお早めに手配することをおすすめします。
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