母の日の一句 母の日 花ギフト・プレゼント特集2024年

母の日ギフト特集 母の日には花をプレゼント

母の日のお話
母の日の一句

意外に知らない?母の日
母の日の一句

「母の日」は、日頃の感謝の気持ちとともに、親子の愛情を再認識できる日。普段あまり改めて考えることのない「母」という存在やお母さんに対する感謝の気持ちですが、年に一度の「母の日」には、お母さんへの想いを改めて感じてみるのも良いのではないでしょうか。
ここではそんな「母の日」にちなんで、今から1000年以上も昔、平安時代に綴られた、親子の愛情を格調高く詠んだ在原業平親子の歌をご紹介します。

母の日の一句

在原業平は、平安時代初期の和歌の名手として北河内に足跡を残した歌人です。僧正遍昭、文屋康秀、喜撰法師、小野小町、大判黒主とともに「六歌仙」の一人に挙げられている人物で、伊勢物語の主人公ともみなされています。
業平は平城天皇の第一皇子阿保親王の第五子で、その母は桓武天皇の代八皇女伊都内親王。そんな業平親子が交わしたこの歌は、いつの時代も変わることのない、親と子が互いを想い合う気持ちを深く感じさせてくれる一句です。
まずは業平の母が読んだ句です。

「老いぬれば さらぬ別れも ありといえば いよいよ見まく ほしき君かな」

これは「年をとればとるほどに、去らなければならない別れ(死別)が近づき、いよいよお前に会いたくなるよ」というような意味です。そして、これに対する息子の業平の返歌が次の歌。

「世の中に さらぬ別れの なくもかも 千代もとなげく 人の子のため」

こちらは、「世の中に、去らぬ別れ(死)などなければいいのに。子供のために、親には千年も長生きをしてほしいと思っています」という意味になります。今も昔も、親子の愛は変わりませんね。

現代では、このようなかたちで親子が想いを伝え合うというのはなかなかない事ですが、日頃伝えられない気持をかたちにできる年に一度の機会、それが「母の日」です。
歌ではなくても、花には同じように気持ちを素直に伝えることのできる不思議な力と魅力があります。
母の日にはぜひ、あなたの気持ちを花に込めてお母さんにプレゼントしてはいかがでしょうか。