ハロウィンのお話 ハロウィンとは?お菓子を配る理由、由来や楽しみ方、おすすめのお花もご紹介 2024年

ハロウィンの花特集

最終更新日:

ハロウィンとは?お菓子を配る理由、
由来や楽しみ方、おすすめのお花もご紹介!

目次
  1. 10月31日はハロウィン!
  2. ハロウィンとは?お菓子を配るのはなぜ?起源・由来
  3. ハロウィンはキリスト教発祥の行事ではない?
  4. ハロウィンの世界的な広まり
  5. 欧米のハロウィンで楽しまれているイベント
  6. 日本でのハロウィンの広まり
  7. 「Trick or Treat!」、仮装にランタン!ハロウィンの楽しみ方
  8. ギフトにもおすすめ!ハロウィンを彩るお花
ハロウィンを花と一緒に楽しもう!

10月31日はハロウィン!

毎年10月31日は、日本でもすっかりお馴染みになったハロウィン。思い思いの仮装をして、ハロウィンパレードやパーティ、ゲームなどで楽しく盛り上がる日です。たくさんのお店が黒やオレンジ色のハロウィンディスプレイで飾られ、お花屋さんにもハロウィンを模したキュートなフラワーギフトが並びます。
心浮き立つ楽しいハロウィン、実は何千年も前から続くヨーロッパ発祥の宗教行事のひとつなのです。長い歴史の中でさまざまな思いが込められてきた経緯があり、お化けの仮装やかぼちゃのランタンなどにも人々の願いが込められています。
ここでは、ハロウィンの由来や歴史をご紹介します。ハロウィンの成り立ちをより深く知ることで、この夜をいっそう楽しく過ごせそうです。また、ハロウィンならではのお花贈りの楽しみ方もご紹介!

ハロウィンとは?お菓子を配るのはなぜ?起源・由来

「Trick or Treat(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)!」このフレーズとともに、仮装をした子どもたちがお菓子をもらいに各家庭を周るのは、ハロウィンでお馴染みの光景です。
ハロウィンとは、10月31日の夜を中心に行われる行事で、古代ケルト民族の祭礼が起源と言われています。古代ケルト民族とは、紀元前1500年頃から紀元前400年頃まで、ヨーロッパの中部から西部にかけて生活していた人々です。ゲルマン人や古代ローマによって征服されるまで、非常に広大な地域で文化を形成していたとみられています。
古来ケルト民族の1年の終わりは10月31日。この日には秋の収穫祭「サウィン祭」が行われ、その夜はご先祖様の霊をはじめ、さまざまな霊たちが現世に戻ってくると信じられていました。戻ってくる霊たちの中には、悪い霊も混じっています。そこで、人々は魔除けの火を盛大に焚きつつ、各家庭の玄関口にはろうそくで火をともした提灯を掲げ、ご先祖様の霊だけが自宅に迷うことなく戻れるようにしたそうです。この「サウィン祭」の風習が現在のハロウィンに繋がり、世界に広まっていきました。
その後、キリスト教の影響を受け、現在のようなハロウィンの形に変化し、悪霊を追い払うために仮装をしてお菓子を配るという風習が生まれました。現代の「Trick or Treat」は、この古代の儀式を楽しむ形に変えたものです。

ハロウィンはキリスト教発祥の行事ではない?

キリスト教の祝日「万聖節(ばんせいせつ)」の前夜もまた10月31日であること、「ハロウィン」という言葉はキリスト教の「諸聖人の日」を意味する「All Hallows' Eve(全ての神聖な人々のための前夜)」からきているということから、ハロウィンはキリスト教発祥の行事だと思う方が多いですが、前述のようにハロウィンは古代ケルト民族の祭礼が起源です。
万聖節とハロウィンが同じ日である理由としては、ケルト民族を支配した古代ローマ人が、異教徒の人々の反感を買わないためにあえて「万聖節」を制定した、あるいはハロウィンのもととなった「サウィン祭」と「万聖節」が長い年月の間に自然に融合したなど、さまざまな説があります。

ハロウィンの世界的な広まり

ハロウィンが世界的に知られるようになったのは、ヨーロッパ大陸から多くの移民がアメリカ大陸へと移り住んでいった19世紀頃です。ケルト人が多く住んでいたアイルランドやスコットランドからの移民が多かった北米大陸では、ハロウィンの習慣も一緒に海を渡りました。
その後、ハロウィンはアメリカ国内を中心に民間行事として定着していき、アメリカ人が世界的に活躍するようになると、徐々に各国へと広まっていきました。
欧米以外では、南米のエクアドルやチリ、オーストラリアやニュージーランド、また日本を含む東アジアなどではハロウィンが親しまれています。東南アジアに位置するフィリピンでは敬虔なキリスト教徒が多いため、ハロウィンを楽しむというよりも万聖節のお祝いのほうが広く普及しています。
ハロウィンの宗教的・収穫祭的な意味合いは、現代では徐々に薄れつつありますが、ケルトの風習が根強く残るアイルランドでは今なお伝統的なハロウィン文化が大切にされています。アイルランドでは10月最後の月曜日から11月2日までは学校がお休みとなります。特に北アイルランドのデリー(公式にはロンドンデリー)はハロウィン発祥の地。例年、盛大なハロウィンカーニバルを開催しており、この小さな町に数万の人が集まってハロウィンを楽しんでいます。

欧米のハロウィンで楽しまれているイベント

欧米で楽しまれているハロウィンのイベントをふたつご紹介します。
まずは「ダック・アップル」。アップル・ボビングとも呼ばれます。水を入れた大きなたらいの中にリンゴをいくつか浮かべ、手を使わず、誰が一番早くリンゴを口にくわえられるか競うゲームです。最初にリンゴをとった未婚者は近々結婚できるというジンクスがあります。日本ではあまり馴染みがありませんが、欧米ではキャラメルでコーティングしたリンゴがハロウィンの伝統菓子のひとつ。一部のキリスト教徒は、死者の霊が舞い戻るこの期間に肉食を控え、リンゴやジャガイモのパンケーキ、ソウルケーキなどのベジタリアン料理を食べてきたことから、こういったゲームや伝統菓子にリンゴが反映されてきたのではないかとも言われています。
また「mummy wrap game(マミー・ラップ・ゲーム)」もハロウィンの子どもたちにとっての楽しみのひとつです。mummyとはミイラのこと。トイレットペーパーを体にぐるぐると巻いたミイラのような状態でかけっこをし、速さを競うゲームです。

日本でのハロウィンの広まり

日本でハロウィンが広まったのは、ここ最近のことです。アメリカンスクールなど一部では小規模なハロウィンイベントが開催されていたようですが、初めて国内でハロウィン商戦を大々的に行ったのはおもちゃ業界。1970年代頃からハロウィンにちなんだグッズを売り出しました。1983年には、原宿・表参道のおもちゃ店主催で日本初のハロウィンパレードが開かれます。表参道では、現在も毎年盛大にハロウィンのパレードが催され、人々に親しまれています。
その後1990年代後半頃から各地のテーマパークを筆頭にハロウィンイベントが始まり、菓子メーカーなども続々と商戦に参入します。
さらに、2010年代頃からSNSが急速に広まると、若者世代を中心にハロウィンは人気イベントとして定着しました。

「Trick or Treat!」、仮装にランタン!ハロウィンの楽しみ方

ハロウィンといえば、「Trick or Treat!」の掛け声、おばけや魔女などの仮装、かぼちゃのランタンなど、楽しみ方がたくさんあります。これらは古代ケルトの長い歴史と伝統の中で生まれ、人々のさまざまな思いが込められたものです。

「Trick or Treat!」と言われたら?

ハロウィンに「Trick or Treat」の言葉が広まったのは1920年代頃ですが、その原型は、さらに古い時代にヨーロッパで広まっていたsouling(ソウリング)という風習だと言われています。
soulingのsoulは「魂」のソウルであり、キリスト教において貧しい魂を思い、祈りを捧げるために始まった宗教行事です。「諸聖人の日」の翌日にあたる11月2日は「万霊節」と呼ばれ、全ての死者を祈る日でした。この日はソウルケーキと呼ばれる干しブドウ入りのパンが各家庭で作られます。仮面をかぶって仮装した子どもたちが、さまよえる霊魂のために祈りの歌を捧げながら、このソウルケーキをもらいに街を練り歩く風習がハロウィンにそのまま引き継がれたと言われています。
「Trick or Treat!」と言われた側は「Happy Halloween!」「Treat!」等と答え、お菓子を渡します。この時お菓子をあげないと、ちょっとしたいたずらをされてしまうとか。
お菓子をただ配るだけでなく、ラッピングやパッケージにも工夫を凝らすと、もらった人がさらに喜ぶはず。可愛いおばけのステッカーや、かぼちゃ型の小箱に入れたキャンディーやチョコレートは、見た目からも楽しめるハロウィンギフトになります。

魔女やお化けの仮装

魔女や妖精、お化け、フランケンシュタインに吸血鬼、黒猫など…。ハロウィンでは一般的に「怖いもの」に扮した仮装をして街を練り歩きます。近年では仮装のバリエーションも増え、映画やアニメなどのキャラクターを仮装に取り入れる人も。少しだけ日常を離れ、大人も子どももワイワイと盛り上がれる仮装は、特に楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
このユニークでちょっぴり怖い仮装にも、昔から伝わる意味があります。これは、現世を訪れた悪霊や魔女たちに、仮装した姿を見せて「自分たちの仲間だ」と思わせ、悪さをさせないようにするためだと言われています。

ご先祖様の霊をお招きする「ジャック・オ・ランタン」

ご先祖様の霊をお招きする「ジャック・オ・ランタン」

かぼちゃの中身をくりぬき、目鼻口を彫り、中にロウソクを入れたちょうちんがジャック・オ・ランタン(Jack-o'-lantern)。もともとはご先祖様の霊を自宅にお招きするために玄関先にちょうちんを飾っていた風習の名残りです。 「ジャックのちょうちん」という意味ですが、ジャックとはアイルランドの古い民話に出てくる男です。いくつかバージョンがあるのですが、最も有名なジャックのお話をご紹介します。
ジャックは悪知恵の働く男で、生前悪魔を言葉巧みに騙し「死後、自分を地獄に落とさない」という契約をします。しかしながら、死後は重ねてきた悪行の数々で天国に行くこともできず、天国でも地獄でもない暗闇をさまよい歩くこととなります。その際、悪魔がわずかな明かりを彼に与えました。ジャックはその明かりが消えないようそばにあったカブをくり抜き、その中に明かりを入れてちょうちん代わりにし、今でも暗闇をさまよっているのだとか…。
この逸話と、ケルト民族が10月31日の夜に魔除けの焚火を使って行った儀式が融合して、ジャック・オ・ランタンが生まれたと言われています。
この民話の通り、ジャック・オ・ランタンにはもともとカブが使われていましたが、ハロウィンがアメリカに伝わった際、アメリカではかぼちゃのほうがカブに比べて安定して生産量があったことから、いつしかかぼちゃを使うことが一般的となりました。アイルランドやスコットランドの一部地域では今でもカブが用いられています。
かぼちゃのオレンジ色は「秋の色」「火」「木の葉」「明かり」「収穫」の象徴とされ、収穫祭の意味合いがあるハロウィンにとって大切な色。同時に「暗闇」「影」を表す黒もまたハロウィンカラーとして欠かせません。ちなみに、英語の「pumpkin」はハロウィン用のオレンジ色のかぼちゃのことです。一般に流通している食用のかぼちゃは、英語で「squash」といいます。

ハロウィンの飾りつけにはオレンジや黒、お化けや猫のモチーフを

日本では、9月も後半になると、街中のショップや飲食店などがハロウィンらしく飾り付けられるようになりました。ハロウィン飾りで重要な色といえば、やはりオレンジと黒。白いお化けや黒猫、魔女やクモの巣といったモチーフもよく見かけます。
また、トウモロコシの皮もしばしばハロウィンの飾りつけに用いられます。これはケルト民族の頃の収穫祭の名残ではないかと言われています。
ちなみに「BOO!」という単語が一緒に飾られているのを見たことがあるかもしれませんが、これは驚かす時の「ばあ!」に当たる言葉です。

ギフトにもおすすめ!ハロウィンを彩るお花

誰もが楽しみにしているハロウィン。この時季ならではのハロウィンカラーのお花を、ぜひご自宅にも飾ってみてはいかがでしょうか。
この時季、多くのお花屋さんでは、ハロウィンらしく飾られたお花やハロウィンの小物などが店頭に並びます。人気があるのは、ハロウィンカラーのオレンジ色のガーベラやダリア、マリーゴールド、バラなどを使い、観賞用のミニかぼちゃやかわいいおばけのピックなどをあしらったアレンジメントや季節の花鉢など。リビングや食卓に飾れば、おうちハロウィンパーティを楽しめそうです。
ハロウィンパーティだけではなく、この秋にお誕生日や結婚記念日などを迎える方へのお祝いギフトにも、ハロウィンのお花がおすすめ。ハロウィンらしく、かわいい黒猫やおばけのバルーンをあしらった花を贈って、受け取った方を驚かせましょう。かぼちゃの形の器を使ったイエロー・オレンジ系のアレンジメントも喜ばれます。
この時季ならではのハロウィンのお花を、お花屋さんでぜひ探してみてください。

ハロウィンをもっと楽しく!