新しい家族の誕生。おめでとうの気持ちと健やかな成長への祈り、そして頑張ったお母さんへのいたわりが伝わるお祝いのギフトをお贈りしましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんを迎えたご家庭は、何かと慌ただしいもの。ご出産祝いを贈る時には、お贈り先様の状況なども考えてお贈りしたいものです。
ご出産祝いをお贈りする際のマナーや、どんなプレゼントをお贈りすれば良いかなど、ご出産祝いについてのさまざまなお話をご紹介します。
ご出産祝いは、お七夜からお宮参りまでの、産後1週間から1か月頃までの間にお贈りすることが一般的です。
お七夜とは出産後7日目の夜で、赤ちゃんの命名をお披露目しお祝いする日。お宮参りとは、生後一か月頃の行事で、赤ちゃんが無事に生まれたことを氏神様へ報告し、今後の健やかな成長を祈願する行事です。どちらのお祝いも、赤ちゃんを迎えたご家族にとって欠かせない大切な日。この間に、ぜひお祝いの気持ちをお贈りしましょう。
ご出産祝いをお贈りするのが遅れてしまった場合でも、1、2か月の遅れであれば「出産祝い」としてお贈りして問題ありません。もしも1年近く経っている場合は、1歳のお誕生日に合わせて「初誕生日祝い」としてお贈りする方が良いでしょう。
出産の前にご出産祝いをお贈りすることはマナー違反です。必ず赤ちゃんが生まれた後、母子の健康状態などに留意しつつお贈りしましょう。
お祝いの品は基本的に手渡しすることが正式マナーと言われていますが、ご出産祝いは別です。身内以外の場合、出産直後の病院やご自宅への直接訪問はせず、お祝いの品は郵送などでお贈りしましょう。ご家族のご都合の良い日時を伺い、発送したこととお届け日時を事前にお知らせしておきます。
もし先方から訪問のお誘いを受けた場合は、お伺いした時に直接ご出産祝いをお渡しします。まずは先方に都合の良い日時をお伺いし、それに合わせるようにしましょう。
病院や産院によっては、感染やアレルギー予防の観点から生花の持ち込みを禁止している場合があるので、お花を手配する前に、お花の持ち込みが可能であることを必ず確認しましょう。また、個人情報保護のため、病室などの問い合わせに対応していない場合があるので、あらかじめ病棟や部屋番号、退院の予定日をご家族の方にお聞きしておき、ご注文の際に部屋番号と宛名をもれなく伝えましょう。
「おめでとう!」というお祝いの気持ちを届けてくれるのが、花のギフトです。オレンジやイエロー系といったビタミンカラーの花や、ほっと心が和むパステルカラーのやさしい花を選び、メッセージカードを添えて。赤ちゃんのお名前が分かれば、ぜひメッセージ内に入れましょう。お贈りする花は、産後のお母さんのご体調を考え、香りが強すぎる花や、花粉の多い花は避けたほうが良いでしょう。
ご出産祝いに適したフラワーギフトのスタイルは、花びんのいらないアレンジメント。お届け後すぐに飾っていただけます。また、軽くてコンパクトな商品も多くお手入れも楽なプリザーブドフラワーもおすすめです。生花の持ち込みができない病院や産院でも、プリザーブドフラワーなら良い場合もあります(病院によって異なりますので、必ず事前に確認しましょう)。
ご出産祝いに人気のプレゼントといえば、赤ちゃんのためのベビー用品。特にベビー服は、素材や形、色などがさまざまで選ぶ楽しみもあります。おくるみなどの新生児用の服はご家族がすでに用意している場合が多いと思われますので、生後半年から1歳頃に着てもらえるような外出用の可愛らしいベビー服をお贈りすると喜ばれそうです。ベビー服以外では、名前入りのタオルケットやスタイ(よだれがけ)、おもちゃなども定番のプレゼントです。
ベビー用品のギフトは、他の方のご出産祝いと重複してしまうこともあるので、親しい間柄であれば、事前に欲しいものや必要なものを伺っておくと良いでしょう。
無事に出産を終えたお母さんへいたわりの気持ちを込めて、お母さんのためのグッズをお贈りしてはいかがでしょう。これから慌ただしくなるであろうお母さんをケアするスキンケア用品や、お母さん用のおしゃれなルームウェア、育児の合間に一息つけるハーブティなど、リラックスできるグッズを選んでプレゼントすると喜んでもらえます。
ただし、食べ物や飲料に関しては、授乳などの関係で、油脂の多いものやアルコール、カフェインなど避けたほうが良いものもあるので注意しましょう。
現金や商品券も、実用的で喜ばれるご出産祝いのギフトです。結婚式などでは「偶数の金額は避けたほうが良い」と言われていますが、出産祝いであれば偶数でも奇数でも問題ありません。ただし、4と9の数字は縁起上避けたほうが良いでしょう。
一般的な金額の目安は下記となります。
・家族や親戚:10,000円〜20,000円程度
・友人・知人:5,000円〜10,000円程度
・会社関係:5,000円〜10,000円程度
双子のご出産祝いの場合は、この金額の1.5〜2倍程度を目安にすると良いでしょう。赤ちゃんのための品物であれば、お揃いや色違いのものを2つセットでお贈りするようにします。
現金を包む際は、新札を用意します。ご家族や仲の良い友人へのご出産祝いの場合は、凝ったデザインの華やかなご祝儀袋を使っても喜ばれそうです。連名で贈る場合は「○○一同」の文字と全員の氏名を中袋の表か別紙に記しましょう。3名までであれば、中袋にしたためます。お札をご祝儀袋に入れる際の向きは、お札の表とご祝儀袋に入っている内袋の表を合わせて入れ、お札を出した時に肖像画が見えるようにします。
ご出産祝いのギフトは、のしつき、水引は紅白の蝶結びを用います。表書きは「御出産祝」「御出産御祝」「祝御出産」「御祝」のいずれかを、黒の筆ペンやサインペンで記します。
出産祝いのギフトは、紙袋などに入れて持ち運び、渡す際は袋から出して中身が見えるように渡します。現金の場合は封筒をふくさに包み、渡す際はふくさから出し、時計回りで相手側に表書きの正面がくるよう向きを変えて、両手でお渡しすることがマナーです。