秋のお彼岸に贈るお花 コラム「お彼岸とは?供える花はどう選ぶ?」

秋のお彼岸に手向ける花
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お彼岸とは?供える花はどう選ぶ?

春と秋、年に2回訪れるお彼岸は、自然に感謝しご先祖様に祈りをささげる日本独自の大切な行事。お彼岸にはお墓参りに行ったり、ご親族のお宅へお線香をあげに行く方も多いことと思います。
お供えにはどのようなお花を選べば良いのか、どのようなマナーがあるのかなど、ご供花を選ぶ際のポイントをご紹介します。

目次
  1. お彼岸の意味
  2. お彼岸にすること
  3. お彼岸にはどのようなお花を選ぶべき?
  4. お彼岸にふさわしい花のスタイルは?
  5. お彼岸の花の相場は?
  6. お彼岸の花を準備する際の注意点
  7. お彼岸の花はイーフローラにおまかせください

お彼岸の意味

お彼岸とは?供える花はどう選ぶ?

お彼岸は春分の日および秋分の日を中日とし、前後3日間を含めた一週間を指します。
1948年(昭和23年)に施行された「祝日法」という法律により、春分の日は「自然をたたえ生物をいつくしむ日」として、秋分の日は「祖先をうやまい、亡くなった人々を偲ぶ日」として国民の祝日に定められています。
そして、春分の日と秋分の日は、お彼岸の中心の日でもあります。
仏教では、ご先祖様のいる世界を「彼岸(ひがん)」、私たちが生きるこの世界を「此岸(しがん)」といいます。「彼岸」は西に位置し、「此岸」は東に位置するとされています。3月の春分の日と9月の秋分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈むので、「彼岸」と「此岸」がもっとも近く通じやすくなると考えられ、この期間にご先祖様を供養するようになりました。
お彼岸の初日を「彼岸の入り」、春分の日または秋分の日を「中日(ちゅうにち・なかび)」、お彼岸最終日を「彼岸の明け」と呼びます。

お彼岸にすること

お彼岸はご先祖様に感謝を捧げる期間。そのため、お墓や納骨堂参り、またはご親戚のお宅のご仏壇にお線香をあげに行くことが一般的な過ごし方です。
「入り花を折らぬ」という言葉がありますが、これは「お彼岸になってから慌ててお墓の掃除やお供えを用意するのではなく、余裕をもって準備をし、ご先祖様をお迎えしましょう」という心掛けを表したものです。
お墓参りの際は墓前の草を払い掃除をし、花や水、お菓子などを供え、お線香をあげて手を合わせます。
菩提寺で行われる彼岸会(ひがんえ)に参加する方もいらっしゃいます。彼岸会とは、そのお寺の墓地や檀家を対象に合同で先祖供養を行う法要のことです。

お彼岸に用意するものは?

お彼岸に欠かせないものといえば、第一に花。供花(きょうか・くげ)、仏花(ぶっか)とも呼ばれます。地域や宗派によって諸説ありますが、花を供える意味としては「ご先祖様に美しいものを捧げ、ご先祖様をお飾りする」「花を供えることによって、命の儚さや尊さを知るため」「花を供える人の心を清め、穏やかにする」などの理由があるとされています。
また、お彼岸には定番の「ぼたもち」または「おはぎ」をお供えします。「ぼたもち」も「おはぎ」も同じ生菓子ですが、「ぼたもち(牡丹餅)」は牡丹の花に見立てて春のお彼岸にお供えされるお菓子。「おはぎ(お萩)」は、あんこの粒を萩の花に見立てて秋のお彼岸でお供えされるお菓子です。
他家を訪問する場合も、お供えの花やお菓子を持参しましょう。

いつお墓参りや訪問をする?

お彼岸の期間中は、できる限りたくさんお墓参りを行うと良いとされています。「一日の始めに何事よりも優先してお参りすることがご先祖様への礼節となる」という考え方もあるので、お墓参りは午前中に済ませる方も多いようです。
ご親戚宅へのご訪問の場合は、先方のご都合に合わせて日にちや時間帯などを決めます。お彼岸の期間中にお伺いできない場合は、心を込めてご供花をお贈りしましょう。花を贈る時は、彼岸入り前日の午前中までにお届けできるように手配します。初彼岸などで法要が行われる場合は、彼岸入りの前日に届くように手配します。

お彼岸にはどのようなお花を選ぶべき?

お彼岸の時期、ご仏壇や墓前に供える花には明確な決まりはありません。お彼岸はその季節に出回るものを供える習慣があるため、季節の花をお供えすることが多いようです。もちろん、近しい故人がお好きだった花をお供えしても良いでしょう。例えば、故人がバラを好きな方であったなら、トゲをきちんと取り除いてお供えしましょう。
明確な決まりはないとはいえ、お彼岸のお供えとしてよく挙げられる花はいくつかあります。お彼岸のお供えにふさわしい花の選び方をご紹介します。

花の色で選ぶ

お彼岸のお花に色の決まりはありませんが、白や淡い色が選ばれやすい傾向があります。その他、黄色や紫もよく使われる色合いです。
故人が亡くなってからまだ日が浅い場合は、白色メインのお花を選ぶようにしましょう。

花の種類で選ぶ

お彼岸に共通してよく用いられる花と、春と秋それぞれの旬の花をご紹介します。
菊、またはキク科
お彼岸のみならず、供花や仏花の定番と言えば菊の花。菊は古来より「邪気を払う」とされており、慶弔問わずさまざまな場面で使われてきました。花がとても日持ちするため、長寿の象徴とも言われています。枯れる時に花びらが散らばりづらいというところも、お供えの花として優れている点です。
キク科の花としては、他にもキンセンカやガーベラ、ダリア、コスモスなどもあります。お供えとしてお贈りする場合は、白や、やさしい淡い色を選びましょう。
ユリ
品のある高貴なユリの花。ご供花には、白いユリが多く使われます。白ユリは厳かな場面にふさわしい風格があり、花も長持ちする品種が多いので、ご仏壇やお墓へのお供え花として重宝されています。
つぼみのユリが開き始めたら、すぐに花粉を取り除くと、花粉が衣服や床に付くのを防ぎ、また花も長持ちします。
カーネーション
母の日の花というイメージが強いカーネーション。1907年に、アメリカのヴァージニア州に住むアンナ・ジャービスという女性が「亡き母への追悼」として教会で白いカーネーションを配ったことが母の日の始まりとされています。お彼岸には、白や淡い色のカーネーションをお供えしてはいかがでしょう。
春の花
春のお彼岸ならアイリス、マーガレット、牡丹、ストックなど。春らしく淡くやさしい色合いを選ぶと良いでしょう。
秋の花
秋のお彼岸なら、秋が旬の菊やリンドウ、ケイトウなども挙げられます。いずれも品のある花で、ご先祖様をお迎えするお彼岸にふさわしい花です。

お彼岸にふさわしい花のスタイルは?

お彼岸のお墓参りの際に持参するスタイルといえば思い浮かぶ花束。墓前には花器が左右に一つずつ備わっており、それぞれに同じような一束を飾ります。そのため、お供え用のお花は、二束で一対となります。一束あたりの花の本数は3・5・7本の奇数が一般的です。花のシルエットがひし形になるように整えると美しく飾ることができます。
ご仏壇にお供えする場合や、他家に訪問する場合は、アレンジメントのご供花がおすすめです。アレンジメントとは、専用のバスケットやボックスなどに花を美しく生けたスタイルで、花びんがなくてもそのまま飾ることができます。

お彼岸の花の相場は?

故人やご先祖様を敬う気持ちが大切なご供花に明確な金額の決まりはありませんが、選ぶ花や仏間の広さなどに合わせたサイズ感によって価格は異なります。一般的には3,000円〜を相場と考えればよいでしょう。

お彼岸の花を準備する際の注意点

お彼岸の花選びからお供えするまで、気をつけたいことをご紹介します。

お彼岸の時期、花屋は混雑します

お彼岸の時期、お寺や霊園の近くの花屋はご供花を買い求める人で混雑する可能性があります。前日頃から花を準備し、持参すると安心です。

花が少しでも日持ちする工夫を

ご仏壇のご供花なら毎日のこまめな水替えが可能ですが、お墓にお供えする花の場合はそうもいきません。少しでも花を長く飾るために、お墓の花器は中をよく洗い、新鮮な水を入れます。花を購入した際に花の延命剤をもらった場合は、それを入れることもおすすめです。

墓前にすでに花が供えてあった場合は、先の花を生かして

すでにどなたかがお墓参りにいらしていて、墓前に新しいお花がお供えしてあった場合は、先に飾ってある花を生かしましょう。しおれたり枯れている花や葉があれば取り除きます。花器のスペースに余裕があれば、持参した花の中から少し足しても良いでしょう。

花をお贈りする際はメッセージを添えて

ご仏壇のあるお宅に花をお贈りする際は、メッセージカードを添えましょう。
イーフローラでは、WEB上で無料でお作りいただける「じぶんdeカード」をご用意しております。お彼岸の花にふさわしい落ち着いたデザインも。花のご注文時にお好きなカードデザインを選び、メッセージをご入力ください。花屋がカードを印刷し、花と一緒にお届けします。

お彼岸の花はイーフローラにおまかせください

お彼岸の時期は、花屋の店頭が混雑する場合があります。お彼岸のご供花は、事前に余裕をもって手配しておくと安心です。
花屋の「手渡しお届け」なら、お届け先近くの花屋が直接花を手渡しでお届けするので送料無料(※)。花のプロが責任をもって花をお届けします。お墓参りなどの日程に合わせてご注文ください。
また、お彼岸の花選びに迷ってしまう方におすすめなのが「おまかせ商品」。スタイル(アレンジメントまたは花束)と色合い、価格だけを指定し、花やデザインは花屋におまかせするご注文方法です。お供えの花の風習は地域によって違いがあるものですが、お届け先様の地域の風習をご存じなくてもご安心ください。「おまかせ商品」のご注文をお受けするのは、お届け先近くの花屋、すなわち“その地域の風習を熟知した花屋”です。その花屋が責任をもって地域の風習に沿った花をおつくりします。
また、イーフローラの「来店予約」は、お近くの花屋に来店の予約をしていただくと、お約束のお日にち・お時間までにご希望の花をご用意できる便利なサービスです。当日はお待たせすることなく、店頭でスムーズに花をお渡しいたします。WEBからのご予約後に花屋から確認のお電話をいたしますので、その際に花についてご相談いただけます。ご来店10日前からご予約が可能です。
お彼岸の花は、イーフローラにおまかせください。
(※)地域により手渡しお届け可能商品が限られる場合があります。また、一部特別配送料を承る地域やお届けできない地域があります。