─ 今月のこの花 2009年3月 マーガレット ─
マーガレット : キク科
カナリア諸島原産とされるマーガレットは、ヨーロッパの少女たちに「恋占いの花」として愛されているお花だそうです。名前はギリシャ語のマルガリーテスに由来し、その意味は「真珠」。マーガットの清楚なイメージにぴったりですね。
和名は「モクシュンギク」といい、明治時代の終わりごろに日本に導入されました。日本でマーガレットの栽培が盛んなのは、香川県三豊市。瀬戸内海に面している荘内半島は、冬でも温暖で日照時間が長いためマーガレットの栽培に適しているそうです。荘内半島での見ごろは5月頃ですが、お花屋さんには3月上旬頃からその可憐な花が並ぶことでしょう。白い花びらの一重咲が一般的ですが、品種改良によりピンクや赤、黄色、八重咲のものも出回るようになりました。ところで、マーガレットの花びらの数に決まりはないそうですが、実は奇数であることが多いのだとか?ということは、恋占いは「好き」からはじめた方がよさそうですね。
長い冬が終わり、草花が芽を出すあたたかい季節になりました。蝶も冬眠から目をさまし、花を求めて飛びまわっています。さて、蝶がどうやって長い冬を過ごすかをご存知ですか。冬の過ごし方はその種類によって異なるようです。ゴマダラチョウという蝶は、秋に生まれた時は緑色の幼虫ですが、冬には茶色になり、落ち葉の中にひそんで冬眠します。蝶の代表アゲハチョウとモンシロチョウは、サナギになって草木の枝などにとまって寒い冬を過ごします。その他、蝶のまま枯れ草の中に隠れて過ごす蝶もいます。それぞれの生態に合わせて長く寒い冬を越す蝶々たち。春の到来とともに、花の蜜や木の樹液を求めて青い空にむかって元気に飛び立つ姿に出会うことでしょう。