プリザーブドフラワーとは

プリザーブドフラワーを贈る

プリザーブドフラワーとは

プリザーブドフラワー

変わらない美しさを長期間楽しむことができ、日光や水やりなどのお手入れも不要のプリザーブドフラワー。プリザーブドフラワーは、花が最も美しく咲き誇ったタイミングで摘み取られ、加工されて作られます。「プリザーブド」は英語の「preserved」で、「保存された」という意味。この名前の通り、生花や植物を特殊技術によって加工し、長期間の保存を可能にしたものです。

プリザーブドフラワーの加工方法

生花に含まれている水分を、エタノール等を使って脱水・脱色させた後に、保存液となる不揮発性溶液と染料を吸い込ませてから、乾燥させて作られます。生花自体の水分を保存液と置き換えることで、花のみずみずしさや形、ボリュームを損なうことがなく、生花のような美しさを長期間保つことができるのです。

プリザーブドフラワーの歴史

「長期間保存できる加工花」として、プリザーブドフラワーは昭和の時代から存在しました。しかしながら、世界的な知名度が上がり、流通が広まったのはもう少し後のこととなります。
フランスの企業が、専用液によるプリザーブドフラワー製法を開発し、1991年には「長寿命の切花製法」として世界特許認定を取得しました。それまでのプリザーブドフラワーよりもはるかに生花に近い美しさを保った同社の製品は、フランスの有名フラワーデザイナーなどが積極的に取り入れたこともあり、またたく間に世界に広がっていきます。
日本にも2000年頃から輸入されるようになり、次いで国内でも生産されるようになると、プリザーブドフラワーの知名度は一気に向上しました。当初は生産コストの面から生花の数倍もするような価格の製品が多く、プリザーブドフラワーといえば高級品という位置づけでしたが、現在では加工技術の発展によって価格も下がり、誰もが気軽に楽しめるフラワーギフトとなりました。そのため、プリザーブドフラワーの人気はますます高まっています。

プリザーブドフラワーはどれくらい保存できる?

湿気の少ないヨーロッパなどでは、5年〜10年ほど美しさを保つと言われています。そのため、プリザーブドフラワーはever lasting flowers (永遠のお花)とも呼ばれています。高温多湿な気候の日本であっても、保管場所に気をつければ、長い期間楽しむことができるでしょう。

プリザーブドフラワーの魅力

たくさんの魅力を持つプリザーブドフラワー。その魅力を知ると、きっと大切な人にプレゼントしたくなります。

アートのような美しさ

プリザーブドフラワーに使われている生花は、一番美しく咲いている形を保つよう加工されています。生花ではないので、布や紙、木やガラスなど、さまざまな素材と組み合わせて個性的なスタイルを作り出すことも可能です。まるで花のアートのような美しさを持つプリザーブドフラワーは、そのままの形で飾れるスタイルのものが多いので、花びんを用意する必要がありません。

豊富なカラーバリエーション

プリザーブドフラワーは人工的に着色されます。そのため、赤やピンク、オレンジなどの定番カラーはより美しく鮮やかな表現が可能です。また青や金銀、レインボーカラーなど自然界にはない色合いを生み出すこともできます。

日々のお手入れが楽

プリザーブドフラワーは花粉が飛んだり葉が落ちたりすることがなく衛生的。飾る場所などには気をつけなくてはなりませんが、水やりや日光といったお手入れもなく楽です。暑さ寒さにもある程度強いので、生花のようにしおれたり枯れたりしてしまう心配もありません。

軽量なものが多く取り扱いが楽

プリザーブドフラワーは、花自体が軽いうえに水を使わないので、軽量なものが多く持ち運びが楽です。壁にかけるタイプのプリザーブドフラワーなら、小さなお子さまやペットのいるご家庭でも安心して花の美しさを楽しめます。

プリザーブドフラワーを長く楽しむ方法

基本的にはお手入れいらずのプリザーブドフラワーですが、デリケートな一面も持っています。ちょっとした気配りで、美しさをより長く楽しむことができます。

直射日光を避ける

紫外線も色落ちの原因となります。直射日光の当たらない、風通しの良い場所が飾る場所としてベストです。

高温多湿が苦手

プリザーブドフラワーは高温と湿気が苦手です。こういった環境では、花びらが濡れたように透明になったり、染料が染み出して液だれしてしまったりします。透明になっただけであれば乾燥材と一緒に置いておけば復活しますが、色落ちを直すのは困難です。染料が衣類や家具に付着すると取れなくなってしまう可能性もあるので注意しましょう。プリザーブドフラワーにとって良い環境は、温度が18〜25度、湿度は30〜50%です。

過度の乾燥にも注意

湿度は低いほうが望ましいですが、かと言ってあまりにも乾燥させてしまうと花びらがひび割れてしまいます。エアコンや空調の直風が当たる場所には飾らないようにしましょう。

ほこりがついたら

毛先のやわらかいブラシなどで優しくほこりを取り払うか、ドライヤーの弱冷風をそっと当てましょう。ほこり対策として、インテリア用のクリアケースなどに入れて飾ることもおすすめです。

まとめ

手間がかからず、長い間楽しんでもらえるプリザーブドフラワー。プレゼントした時の気持ちを、ずっとそばで感じてくれていたら嬉しいものです。お誕生日、長寿のお祝い、結婚祝い、結婚記念日、母の日、父の日など、さまざまなイベントごとのお祝いプレゼントとしてきっと喜ばれることでしょう。「ありがとう」の気持ちとともに、プリザーブドフラワーをお贈りしましょう。