─お盆・初盆の風習について お盆・初盆に手向ける花2018年─

お盆・初盆に手向ける花
現在、2018年のお盆・初盆に向けて特集を企画中です
お盆・初盆のお話

お盆・初盆の風習について

お盆・初盆の風習について

お盆・初盆は、ご先祖様をお家にお迎えし、感謝をこめてもてなし再びお見送りする一連の大切な行事です。全国的にも共通している「精霊棚」や「迎え火」「送り火」といった風習以外にも、お供え物や催し物などに地域ごとのさまざまな特色があります。

お盆の全国的な風習

【精霊棚】その様式は各家庭や地域の風習によって違いますが、一般的にお盆には、位牌を安置しお供えをする「精霊棚(盆棚)」が飾られます。ただ、近年は簡略化され、仏壇をきれいに掃除しお飾りをするだけのケースも増えているようです。

【迎え火】13日の迎え盆の夕方に、盆提灯を灯し、玄関先や庭先で麻の茎を乾燥させた「麻幹(おがら)」を焚くことを言います。地方によっては、お墓まで行き、掃除などをしてご先祖様を迎える「留守参り」を行うところもあります。

【送り火】15日か16日の送り盆の夕方に、ご先祖様の霊を帰すために焚くのが「送り火」です(京都の「五山送り火」などが有名)。また、川などで灯籠を流す「灯籠流し」も、送り火と同じ意味で行われる送り盆の風習の一つです。

地方でみられる独特なお盆の風習

【岩手県盛岡市】送り盆の行事として行われる、提灯やお供え物を飾った数メートル程の小舟に火をつけ北上川に流す「舟っこ流し」が有名です。

【甲信越・東海地方】仏壇などに「安倍川餅」をお供えする地域があります。また、新潟県や長野県の一部では、送り火・迎え火の際に唄をうたう風習もあります。

【石川県金沢市】お盆のお墓参りに来る人は、自分の名を記した「切子(きりこ)」と呼ばれる箱型の灯篭を持ち寄り、お墓の前に吊るします。金沢市とその周辺だけの風習であり、お墓の前にたくさんの切子が揺れているのは、金沢のお盆独特の風景だそうです。

【長崎県】お墓参りの際、お墓の前で爆竹や手持ち花火をにぎやかに鳴らす習慣があります。また、精霊流しや、精霊船を曳いて市内を練り歩く風習も有名です。

【沖縄県】旧暦7月13日がウンケー(お迎え)、15日がウークイ(お送り)と呼ばれ、この期間には、沖縄県ならではの独特な行事や風習が行われるそうです。有名なところでは、本島の「エイサー」や、八重山諸島の「アンガマ」などが挙げられます。

また、地方によっては「盆提灯」を仏前に飾る風習や、「精霊馬」と呼ばれるナスやキュウリを使って牛、馬を模ったものを供える風習もみられます。
さらに、地獄の釜の蓋が開く日 とされる「釜蓋朔日(7月1日)」を盆入りとしてお墓参りなど故人のお迎えを始める地域が全国的にみられ、地方によっては「川や山から里に通じる道を草刈りする」といった風習がみられるところもあります。

初盆について

故人が亡くなってから初めて迎えるお盆は「初盆」と呼ばれ、とくに手厚く供養される習慣があります。通常のお盆と同様、精霊棚(盆棚)には初物の野菜や果物、精進料理、また故人の生前の好物や花などをお供えし、身内を招待してお経(棚経)をあげてもらうことも多いようです。
初盆には、初めてお家に帰る故人の霊が迷ってしまわないようにと、通常のお盆で使う盆提灯のほかに、仏前や玄関などに白一色の特別な盆提灯を飾ることもあります。
初盆の白提灯は一年限りのものなので、お盆の最後に送り火で燃やしたり、お盆が終わったら菩提寺に供養をお願いします。近親者が初盆の提灯を贈るという習慣もありましたが、近年は簡略化され「提灯代」として現金を贈ることも多くなっているようです。

地域独特の初盆の風習

初盆というと、白い提灯や白い花を供えてしめやかに…というイメージがありますが、地域によっては独特の風習で故人やご先祖様を供養するところもあります。

【静岡県浜松市】初盆を迎えた家をまわり、太鼓の音などに合わせ念仏踊りをする「遠州大念仏(えんしゅうだいねんぶつ)」という行事があります。浜松市の無形民俗文化財にも指定されています。

【岡山県岡山市】初盆にわら小屋を作り、15日にそのわら小屋を燃やして“送り火”にする習慣があります。

【鹿児島県】家族や親族が集まって新仏のお墓の前に盆提灯を飾り、酒盛りなどをして供養する地域があります。

【長野県の一部】「新盆見舞い」と呼ばれ、地域によっては、提灯やお供え花、食べ物といったお供え物を持参してお墓参りを行う習慣があります。

お盆・初盆のお話